しらさぎ形成クリニック

シリコンバッグ豊胸

1.シリコンバッグによる豊胸の手術とは?

シリコンバッグによる豊胸術とは

シリコンバッグによる豊胸術は、体内に人工のシリコン製インプラント(シリコンバッグ)を挿入してバストのサイズや形を整える美容整形手術です。

長年にわたり多くの症例で使用されており、安全性や仕上がりの自然さに優れた方法として広く行われています。

特徴とメリット

  • サイズ調整が可能:患者様のご希望に応じて、様々なサイズ・形状のバッグを選ぶことができます。
  • 半永久的な効果:一度挿入したバッグは長期間にわたって形を維持でき、繰り返しの処置が不要です。
  • 左右差の補正:元々のバストに左右差がある場合も、バッグの種類や挿入位置を調整することで自然なバランスを整えられます。

手術の流れ

  1. カウンセリング
    医師とじっくり相談し、希望のサイズや形を明確にします。
  2. 術前検査と準備
    健康状態を確認し、安全に手術を行うための準備を整えます。
  3. 手術(約1〜2時間)
    麻酔を使用し、脇の下や乳房の下などからバッグを挿入します。
  4. アフターケア
    経過観察や必要に応じた処置を行い、安心して回復していただけるようサポートします。

注意点とリスク

  • バッグが体内で破損したり、硬く感じる「被膜拘縮」が起こる可能性があります。
  • 定期的な検診や、10〜15年ごとのバッグ交換が推奨されることもあります。
  • 傷跡が残る場合がありますが、多くの場合、目立たない部位から挿入することで配慮されます。
  • BIA-ALCL,BIA-SCCという悪性腫瘍の原因になることがあります。

BIA-ALCL(乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)について

BIA-ALCL(Breast Implant-Associated Anaplastic Large Cell Lymphoma)とは、乳房インプラントの周囲にごくまれに発生する非ホジキンリンパ腫の一種です。乳がんとは異なる病気であり、主にテクスチャード(表面がざらついた)タイプのインプラントとの関連が報告されています。

■ 発症頻度

  • 発症は極めてまれであり、世界的には乳房インプラントを挿入した数万人に1人程度と推定されています。
  • 日本では症例報告数が非常に少なく、2025年現在でも発症例はきわめて限られています。

■ 主な症状

  • 乳房の腫れ(術後何年も経ってから発症するケースが多い)
  • 胸に液体がたまる(漿液腫)
  • しこりや違和感
  • 痛みや変形

これらの症状が出た場合には、早めに医療機関を受診し、画像検査や組織検査などで診断を行います。

■ 原因とリスク要因

  • 現時点での研究では、テクスチャードタイプのインプラント表面が免疫反応を引き起こす可能性があると考えられています。
  • スムース(表面が滑らかな)タイプのインプラントとの関連はほとんど確認されていません。

■ 治療と予後

  • 早期に発見された場合は、インプラントとその周囲の被膜(カプセル)の除去手術によって根治が可能とされます。
  • 進行していた場合には、追加の化学療法などが必要になることがありますが、多くのケースで治療効果は良好です。

■ 安心して施術を受けるために

  • 現在、多くの医療機関ではスムースタイプのインプラントを中心に使用しており、リスクはさらに抑えられています。
  • 厚生労働省やFDA(米国食品医薬品局)などの公的機関からも、インプラントを挿入している方への予防的な除去は推奨されていません。ただし、定期的な検診とセルフチェックが大切です。
  • 手術前には医師と十分にリスク・ベネフィットについて相談し、信頼できる製品と技術で安全な施術を選ぶことが重要です。

2.症例

シリコンバッグ豊胸の症例写真1
シリコンバッグ豊胸の症例写真2

術者からのコメント

一度の手術で予定通りのサイズに出来る豊胸はシリコンバッグ豊胸と言います。
・わきの下アプローチ
・乳房下溝アプローチ
・乳腺下留置
・大胸筋下留置
の組合せがあります。

人気は「わきの下アプローチ+乳腺下留置」
痛みが少なく、自然な仕上がりだと思います。

・一度の手術でしっかり大きくしたい
・ハリある胸を取り戻したい
・痩せていて脂肪が少ない
・また小さくするかもしれない
等の方に向いています。

masato_kinoshita


術者:総院長 木下将人

ドクターのインスタグラムはこちら

合併症

痛み、左右差、傷あと、血腫、カプセル拘縮、BIA-ALCL,SCC等

手術の総額費用

880,000円

3.しらさぎ形成クリニックでは、こんなお悩みの方がシリコンバッグによる豊胸の手術を受けています。

  • 胸が全くないのでバストを大きくしたい
  • 生まれつき胸が小さいので悩んでいる
  • バストの谷間がないので、綺麗な谷間をつくりたい
  • 胸の形を整えるために垂れ乳を治す手術を受けたい
  • 出産後に垂れた乳を豊胸手術で元に戻したい

4.しらさぎ形成クリニックのシリコンバッグによる豊胸の手術

当院のシリコンバッグは、Motiva(モティバ)のergonomix2®を使用しております。

▼「大胸筋下豊胸術」と「乳腺下豊胸手術」の比較

乳腺下豊胸術
大胸筋下豊胸手術

◆特徴その1:シリコンジェルによって自然なバストの動きを実現

Motiva(モティバ)のergonomix2®とは、多数のシリコンバッグを開発してきたメンター社・アラガン社の技術者が集まって作り出した豊胸バッグであり、ナチュラルな胸の動きを実現するためにNuSil社製の医療用コヒーシブシリコンを使用しており、耐性・強度を保ちながらも、柔らかなバストにすることが可能です。

◆特徴その2:医療技術を集約した豊胸シリコンバッグ

シリコンバッグを挿入すると、人体が異物であると判断して、皮膜をつくって閉じ込めようとする現象が起こります。この時、皮膜が必要以上にバッグを強く取り囲んでしまうことで、バッグが縮んで硬くなる「被膜拘縮(カプセル拘縮)」と呼ばれる症状が出る場合があるのです。そこでMotiva(モティバ)のergonomix2®では、「Smooth Silk」と呼ばれるテクスチャー加工を施すことで滑らかな質感を実現し、「被膜拘縮(カプセル拘縮)」が起こるリスクを軽減しています。

◆特徴その3:衝撃に強い「6層構造」と耐性のある「モノブロック製法」

Motiva(モティバ)のergonomix2®は、伸びが良く、衝撃に強いシリコンバッグをつくるために「6層構造」と呼ばれる構造にすることで、強度を高めています。さらに、中間部には「Barrier Layer(バリヤー層)」があり、シリコンジェルの外側への浸透を防いでいます。また、「モノブロック製法」を採用しており、つなぎ目のない構造になっているため、ふっくらとした自然なバストラインを作り上げることができるのです。

5.シリコンバッグによる豊胸のアプローチ方法

豊胸(シリコンバッグ)の手術では、以下のとおり3つのアプローチがあります。当院では、患者様の体型に合ったシリコンバッグがどのようなものかを総合的に判断したうえで、アプローチ方法も選んでいきます。

①腋窩(えきか)切開

脇のシワに沿うようにして、数センチメートルの切開を行い、そこからシリコンバッグを挿入する術式です。乳房の下など、バストに傷が残らないというメリットがあり、術後の傷跡も脇のシワに隠れてしまうので目立たないことから、腋窩からのアプローチが手術事例としても多く行われています。

②乳輪切開

乳輪切開は、乳輪部分を切開してシリコンバッグを挿入する方法で、傷が綺麗に治りやすいというメリットがあるものの、目立つ部位でもあるため、万が一、傷が残ってしまうと豊胸手術をしたことが周りにわかってしまうリスクがあります。

③乳房下切開

乳房の下を切開してシリコンバッグを挿入する術式で、手術そのものが容易であるというメリットがあるものの、バストが小さい患者様の場合は、乳房下にある傷跡が目立ってしまう可能性があります。

6.シリコンバッグによる豊胸の手術の流れ

①カウンセリング

患者様の胸の形状やバストの構造を確認したうえで、シリコンバッグによる手術が妥当かどうかを医師が判断します。このとき、挿入するシリコンバッグを実際に触っていただき、質感を確かめていただく場合もあります。

②手術

麻酔を行って、痛み対策を万全に行った後、シリコンバッグを患者様ひとりひとりに最適なアプローチ方法によって挿入していきます。痛みに弱い場合は、事前にお伝えいただければ考慮のうえで麻酔を行いますのでお申し付けください。

③術後・経過観察

術後はいったん安静にしていただいた後、入院することなくそのまま帰宅できます。また、術後は経過観察のための通院が必要ですが、遠方で通いにくいことなどがあれば、別途ご相談くださいませ。

シリコンバッグ豊胸についてのよくある質問

  • Q
  • 2〜3カップほど胸を大きくしたいけれど、シリコンバッグなら可能ですか?
  • A
  • 2〜3カップくらいバストを大きくしたい場合には、シリコンバッグによる手術が有効です。ご希望のサイズをカウンセリングによってお聞きした後、理想のカップ数になるようにシリコンバッグを選んでいきます。
  • Q
  • シリコンバッグを入れてみたいけれど、仕上がりが不自然にならないか不安です。
  • A
  • 当院では、ナチュラルな胸をつくることができるシリコンバッグであるMotiva(モティバ)のergonomix2®を使用しておりますので、触った感触や見た目も自然な仕上がりとなります。
  • Q
  • シリコンバッグによる豊胸を受けた後は、すぐに日常生活を送れますか?
  • A
  • 術後の経過に関しては個人差があるものの、痛み・腫れなどのダウンタイムのピークは2〜3日であり、1週間程度で徐々に落ち着いていきます。術後はできる限り胸に負担のない生活を意識いただく必要がありますが、手術の当日には帰宅が可能で、長期のお休みが必要になることもありませんのでご安心ください。
  • Q
  • シリコンバッグによる豊胸では左右の胸の大きさに差が出ることはありませんか?
  • A
  • 胸の形には個人差があり、術前の自然な状態でも左右の胸の大きさに差がある場合があります。手術ではできる限り左右の大きさが均等になるように対応をいたしますが、完全に左右が同じ大きさにはならない場合がありますのでご了承ください。

シリコンバッグ豊胸の施術料金表

  • 乳房シリコンバッグ挿入術
  • 880,000円
  • 片側は60%。MOTIVA2使用
木下将人

著者:木下将人

総院長

専門医

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会専門医(JSAPS:Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)

日本美容外科学会専門医(JSAS:Japan Society of Aesthetic Surgery)

所属学会

日本形成外科学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本美容外科学会(JSAS)

日本頭蓋顎顔面外科学会

日本外科学会

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術後は安静にしていただき、目への刺激は極力避けていただくようにお願いいたします。
眼瞼下垂の手術の術式にもよりますが、術後に眼帯をつけた場合には翌日までは外さないようにしてください。
帰宅後に目に痛みを感じた場合には、こすったり、触ったりせずに痛み止めを飲んでいただき、痛みが治まらない際は当院までご相談ください。

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