Qスイッチレーザー(AlexⅡ)とは?
当院ではQスイッチレーザー「AlexⅡ(アレキサンドライトレーザー)」を導入しております。過剰なメラニン色素にのみ反応するレーザーを照射することで、茶色のシミや青色のアザを改善したり、刺青を除去したりできます。レーザーの照射時間は50ナノ秒(ナノ=10億分の1秒)と非常に短いため、肌に大きなダメージを与えることは通常ありません。
通常、レーザー治療では施術箇所だけではなく、その周りにもダメージが及びます。Qスイッチレーザー(AlexⅡ)は、周りの肌へのダメージが少ないため、ダウンタイムやアフターケアなどの負担も抑えることができます。
しらさぎ形成クリニックでは、こんなお悩みの方がQスイッチレーザー(AlexⅡ)を受けています。
- 茶色のシミを薄くしたい
- 青色のアザが気になる
- 入れ墨を除去したい
- レーザー治療を受けたいけれど肌へのダメージが気になる
しらさぎ形成クリニックのQスイッチレーザー(AlexⅡ)の特徴
しらさぎ形成クリニックで使用するQスイッチアレキサンドライトレーザーには、次のような特徴があります。
特徴その1:日本人の肌に適したレーザー
Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、他のQスイッチレーザー(ルビーレーザー)と比べて波長の黒色への吸収率が低いため、メラニン色素が多いとされる日本人の肌に適したレーザーです。
肌が刺激を受けたときに生成されるメラニンが過剰にとどまると、肌のシミやほくろなどの原因となります。レーザー治療では、メラニンを高出力のレーザーで蒸散させるのですが、このときに周りの肌細胞まで傷つけてしまいます。Qスイッチアレキサンドライトレーザーは過剰なメラニン色素にのみ作用するため、肌細胞へのダメージを抑えながら照射することが可能です。
肌細胞へのダメージを抑えることができれば、術後のやけどや炎症後色素沈着などのトラブルのリスクが軽減し、ダウンタイムも短くなります。
特徴その2:痛みが少ない
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)はメラニンへ選択的に作用するため、周りの肌細胞に大きなダメージが及びません。それにより、照射時の痛みを抑えることができます。レーザー治療を検討しているものの、痛みを懸念されている方にもおすすめです。
また、当院では麻酔クリームを使用しておりますので、痛みに弱い方もお気軽にご相談ください。
特徴その3:アフターケアが難しくない
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)は肌に与えるダメージが少ないため、それだけ術後のトラブルのリスクを軽減できます。アフターケアは必要であるものの、比較的簡単なもので良いため、術後のケアが大変な治療は避けたい方にもおすすめです。
術後は、肌が敏感になっているため、強く摩擦したり直射日光を浴びたりすると、色素沈着などのトラブルにつながります。
特徴その4:治療が短時間で完了する
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)による治療は数分で完了するため、忙しくて治療に通うことが難しい方にも検討いただけるでしょう。治療時間が短いことで、治療によるストレスも軽減できます。ただし、治療の前後のカウンセリングやアフターケアにも時間がかかりますので、時間に余裕があるときにお越しください。
治療の流れ
- ①カウンセリング
- まずは、肌の状態を十分に確認し、適切な治療法をいくつかご提案いたします。メリット・デメリットも踏まえ、患者さまに十分にご説明したうえで、最も適していると考えられる治療法を選択いたしますので、ご不明点はお気軽にお申し出ください。
- ②クレンジング
- 肌の汚れやメイクを落とすために、洗顔・クレンジングをしていただきます。
- ③施術
- ゴーグルで目を保護してから、Qスイッチレーザー(AlexⅡ)を照射します。治療時間は治療部位や範囲で異なりますが、数分程度で完了します。
- ④アフターケア
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)は肌へのダメージが少ないとは言え、治療直後は肌が敏感になっているため、軟膏を塗ってテープやガーゼなどで保護します。それ以外の部分はメイクしてお帰りいただけます。
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)のダウンタイム
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)の施術後はかさぶたが残りますが7~10日程度で自然にはがれます。また、照射後は肌が炎症を起こしているため赤黒くなりますが、心配はありません。
治療箇所をこすらないようにすれば、メイクや洗顔、入浴は当日から可能です。ただし、照射部位や状態によっては洗顔や入浴を控える必要があるため、担当医師の指示に従うようお願いします。
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)についてのよくある質問
- 施術時間はどれぐらいかかりますか?
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)の施術時間は数分程度です。ただし、事前のカウンセリングや麻酔、アフターケアにも時間を要するため、時間に余裕があるときにお越しください。
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)は肌への影響が大きいですか?
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)はメラニンへ選択的に作用するため、肌細胞に大きなダメージが及びません。肌への影響が大きいレーザーを使用すると、それだけやけどや炎症後色素沈着などのリスクが高まります。
肌への影響が強くなればなるほどにダウンタイムが長くなったり症状が強くなったりするため、日常生活に影響が出やすくなります。 - 何回ぐらい通う必要がありますか?
- 治療回数は症状やその程度、範囲などで異なります。シミやそばかすは1~3回程度で薄くなることが多いでしょう。青アザ(太田母斑)の改善には5~10回の治療が必要です。異所性蒙古斑は1~3回程度で改善が期待できます。レーザー治療は肌に熱ダメージを与えるため、次回施術には3ヶ月以上の期間を空けなければなりません。
いつまでに症状を改善したいのかを明確にしたうえでご相談いただければ、治療開始時期の目安をお伝えいたします。 - Qスイッチレーザー(AlexⅡ)の痛みはどれぐらいですか?
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)は照射時間が非常に短いため、輪ゴムで弾く程度の痛みで済みますが、痛みには個人差があります。当院では、麻酔クリームで痛みを軽減することもできますので、痛みを懸念されている方もまずはお気軽にご相談ください。
- Qスイッチレーザー(AlexⅡ)はどんな症状に効果がありますか?
- 次の症状に適用できます。
- 老人性色素斑
- 雀卵斑
- 脂漏性角化症
- 太田母斑
- 扁平母斑
- ベッカー母斑
- 異所性蒙古斑
- 色素性母斑
- 遅発性太田母斑様色素斑
- 外傷性刺青
- 刺青
なお、レーザー治療を受けていただけないケースもありますので、上記の症状にお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
Qスイッチレーザー(AlexⅡ)の注意点
レーザー治療後の肌は敏感な状態のため、数ヶ月間は外出時に紫外線対策をしてください。日焼け止めクリームや日傘、帽子などで肌への直射日光を防ぎましょう。治療箇所の色が一時的に濃くなることがありますが、時間経過で改善することが通常です。
また、照射前に日焼けするとやけどなどのトラブルが起こりやすくなるため、普段から日焼け止めクリームを塗るようにしてください。