乳輪・乳頭アートメイク(パラメディカルアートメイク)
1.乳輪・乳頭アートメイク(パラメディカルアートメイク)とは?

乳輪・乳頭アートメイクとはパラメディカルアートメイクの一種で、がん治療や手術などで失われた乳輪・乳頭の色や形を、専用の医療用色素を用いて再現する医療行為です。
医療従事者が皮膚のごく浅い層に色素を注入し、立体感や自然なグラデーションを表現することで、乳房の見た目を整えます。
形成外科的な再建手術を行った方や、けが・手術痕により乳輪の一部が欠損してしまった方にも適応でき、外見の回復を通して心のケアにもつながる治療です。
2.しらさぎ形成クリニックでは、こんなお悩みの方が乳輪・乳頭アートメイクを受けています。
- 乳がん手術や再建手術後に、乳輪・乳頭を失った方
- けがや火傷などで乳輪・乳頭に色の欠損や変形がある方
- 左右差を整えたい方
- 乳輪の色が薄く、より自然なトーンにしたい方
しらさぎ形成クリニックでは、医療的な安全性と審美性の両面からサポートし、患者様一人ひとりに合ったデザイン・色味をご提案いたします。
3.しらさぎ形成クリニックの乳輪・乳頭アートメイク
当院の乳輪・乳頭アートメイクは、患者様のお悩みやご希望に合わせて、最適な治療メニューをご提案いたします。
医療アートメイク専門の看護師が、医師の管理下で施術を行います。
◆特徴その1:自然な立体感と色の再現性
実際の乳輪・乳頭に近づけるために、複数色を重ねて立体的にデザインします。遠目にも自然で、温かみのある仕上がりを目指します。
◆特徴その2:医療機関で行う安心の施術体制
感染予防・衛生管理を徹底した環境で、医療資格を持つスタッフが安全に施術を行います。手術痕や再建部位の皮膚状態に合わせて適切な深さ・速度で色素を注入します。
◆特徴その3:形成外科医によるトータルサポート
しらさぎ形成クリニックでは、形成外科医が在籍しており、再建手術や瘢痕治療との併用相談も可能です。見た目だけでなく、全体のバランスや皮膚の安全性まで考慮します。
4.治療の流れ
①カウンセリング
施術前にカウンセリングを行います。患者様のお悩みや目的を丁寧に伺い、皮膚の状態や瘢痕の有無を確認した上で、施術の可否やデザイン、色味を決定します。
穿刺深度や速度など、皮膚の状態に合わせた施術計画を立てます。
②施術
乳輪・乳頭アートメイクの施術を開始します。
デザインを確認後、麻酔クリームを使用し、痛みを最小限に抑えながら丁寧に色素を注入します。
③術後(アフターケア)
施術後は、患部を清潔に保つことが大切です。
当院では、色素の定着や皮膚の回復をサポートする専用のケア方法をご案内します。
施術後1〜2週間はかさぶたや色の変化がありますが、自然に落ち着いていきます。
5.治療の回数・施術時間・ダウンタイム
- 治療回数:2〜3回(色の定着には複数回の施術が必要です)
- 施術時間:1回あたり約60〜90分
- ダウンタイム:軽い赤みや腫れが2〜3日続く場合がありますが、日常生活に大きな支障はありません。
6.パラメディカルアートメイク、アピアランスケアの違いについて
はっきりとした定義はありませんが、主に以下の表のように分けることも可能です。(ChatGPTより)
項目 | 主な目的 | 区分 | 定義・位置づけ | 根拠・参照文献 |
|---|---|---|---|---|
乳房再建(手術) | 乳房の形態的再建(整容性と心理的回復) | アピアランスケア (医療行為) | 乳房切除後にインプラントまたは自家組織で乳房を再形成する外科的手技。審美的な要素も含むが、喪失部位の再建という医療目的が主。 | 厚生労働省「がん患者のアピアランス支援に関するガイドライン2021年版」, 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会「乳房再建ガイドライン2022」 |
乳輪・乳頭再建(手術) | 欠損部位の再建(整容と心理的満足) | アピアランスケア (医療行為) | 自家皮弁や移植片を用いて乳頭・乳輪を再形成。色素再現のためにアートメイク併用もあり。 | 同上ガイドライン、および日本形成外科学会指針 |
乳輪乳頭アートメイク | 欠損・変色部の視覚的再現 | パラメディカルアートメイク(医療補助的) | 手術後または乳頭再建を行わない場合に、色素を皮膚に入れて立体的・自然に乳輪乳頭を再現する。医療的目的を持つアートメイクの代表例。 | 日本アートメイク学会「パラメディカルアートメイク定義(2022)」、国立がん研究センター「アピアランス支援」 |
乳輪乳頭エピテーゼ(人工乳頭) | 欠損部の視覚的・心理的補完 | アピアランスケア(補装具・非侵襲) | 医療用シリコン等を用いて乳頭を再現し、貼付する補装具。侵襲を伴わず、再建を望まない患者の選択肢。 | 国立がん研究センター「エピテーゼによる補完的外見支援」, 日本補綴歯科学会「顎顔面補綴に関するガイドライン」 |
眉アートメイク(抗がん剤治療後) | 抗がん剤による脱毛への対応 | アピアランスケア(医療的支援目的)/パラメディカル的アートメイク | がん治療により眉毛が脱落した患者に対し、外見の回復・心理的ケアを目的に実施。審美目的を超えてQOL(生活の質)支援に該当。 | 厚労省「がん患者のアピアランス支援に関するガイドライン」, 日本アートメイク学会「医療アートメイクの社会的位置づけ」 |
SMP医療アートメイク(頭皮) | 脱毛や瘢痕による外見変化の改善 | パラメディカルアートメイク | 頭皮の毛流や毛根を点描で再現し、脱毛や瘢痕のカモフラージュを行う。抗がん剤脱毛や手術瘢痕に対する補助的外見ケアとしても使用される。 | Scalp Micropigmentation International Guidelines 2023, 日本アートメイク学会, CancerNet「Appearance-related care after chemotherapy」 |
乳輪・乳頭アートメイク(パラメディカルアートメイク)についてのよくある質問
- Q
- 乳房再建後でも受けられますか?
- A
- 可能です。乳がんの再建手術後の皮膚状態により異なります。まずはカウンセリングで医師が安全性を確認します。
- Q
- 痛みはありますか?
- A
- 麻酔クリームを使用するため、痛みはほとんど感じません。
- Q
- 乳輪・乳頭アートメイクの持ちはどれくらいですか?
- A
- 乳輪・乳頭アートメイクは、1〜3年程度色味が持続することが多いです。ただし、持ちや持続期間には個人差があります。当院にはリタッチメニューがあるため、色味が薄くなってきた、メンテナンスをしたいといった方は、どうぞお気軽にご相談ください。
- Q
- 乳輪・乳頭アートメイクのデメリットを教えてください。
- A
- 乳輪・乳頭アートメイクのデメリットとしては、色味を一度入れると簡単には消せないという点です。そのため、施術前には色味や形などについて、医師としっかり相談するようにしましょう。
7.乳輪・乳頭アートメイクにおける注意点
下記に当てはまる方は、施術をお受けいただけません。あらかじめご了承ください。
- 妊娠中または授乳中の方
- 重度の皮膚疾患や感染症のある方
- ケロイド体質やアレルギー体質で色素に反応がある方
- 抗がん剤治療や放射線治療を現在受けている方(治療中であっても、状態が落ち着いている時期であれば相談可能です)
乳輪・乳頭アートメイクの施術料金表
- パラメディカルアートメイク(乳輪・乳頭のアートメイクによる再建)(片側) 2回
- 70,000円
- ※メンテナンス20,000円/回。乳がん、乳房再建術後のパラメディカルアートメイク
- 乳輪縮小術後の輪郭修正(両側) 2回
- 100,000円
- ※メンテナンス30,000円/回
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術後は安静にしていただき、目への刺激は極力避けていただくようにお願いいたします。
眼瞼下垂の手術の術式にもよりますが、術後に眼帯をつけた場合には翌日までは外さないようにしてください。
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